千葉でインビザライン治療を検討されている方に

歯列矯正の基礎知識

インビザラインの費用の違い

インビザラインの治療費は各医院によって全く異なる事があります。60万円台〜120万円まで、2倍ほど費用が異なる場合もあります。なぜこれだけ異なるかを説明していきます。

自由診療の価格設定に決まりはない

虫歯の治療などの保険診療は治療費が、国から決められています。行った治療内容によって多少は変わりすが、基本的には全く同じ処置を受けた場合は、どこで治療を受けても医療費は同じになるシステムです。

一方、矯正治療は自由診療であり、治療費は各医院が自由に設定する事ができます。極端な話、インビザライン治療が20万円でも300万円でも全く法的には問題ありません。ですから、患者さんがあらかじめ治療費用を自分で確認する必要があります。

2021年3月までは治療費の特例によって税込総額表示は義務ではありません。治療明細書を見て、「あれ?予定より高い!」と感じる方もいるかもしれません。これは、自由診療には10%の消費税がかかるからです。

医院によって各種経費が異なる

では、各医院がどのようにインビザラインの治療費を決めているかというと、一番は患者さん一人を診るにあたっての「経費」が影響をしています。経費には大きく分けて、地代家賃・人件費・材料費・広告費などに分けられます。

当然ですが、都心部にありお洒落な内装で、多くのサポートスタッフが在中している医院は多くの経費がかかるため、治療費が高額になりやすいです。その上、都心部は競合も多く認知度を上げるため、広告も広く行わなくてはならないため、経費がかさんでしまいます。一方、郊外でこじんまりしている医院に関しては、その逆となり比較的安価な傾向があります。

ですが、まれに都心部でも費用が安い場合もあります。それは、全てのサービスにはスケールが大きくなると診療のシステム化や材料の一括購入などによって経費を落とす事ができるからです。何件か歯科医院を経営している医療法人グループなどがこれに当てはまります。また、新規参入で多く患者さんを診ていきたいという歯科医院も、開業当初は治療費を下げている事があります。

歯科医師の技術や経験なども上乗せされます。

上述の経費以外に、「矯正歯科医としての経験」というのも大きく治療費設定に関わってきます。そもそも矯正歯科専門医になるためには多大な期間が必要になってきます。よくあるパターンは、歯科大学を卒業後、研修医を経て、大学病院医局で矯正専門コースを3年以上受け、臨床経験を積み学会認定医の試験を受けます。これだけで、大学卒後最低7年はかかります。さらに、そこからインビザライン治療を深く学ぶために、国内外の著名な先生が主宰する高額なセミナーなどで勉強される歯科医師もいます。

つまり、インビザライン治療を開始するまでには研修期間か研修費用という多くのコストをはたいている担当医ほど、治療費の設定は高くなっていくわけです。インビザラインはどこの医院で治療を受けても同じ素材のマウスピースになりますが、治療方針は各医院によって全く異なります。臨床の実績数も大切ですが、ベーシックとなる矯正歯科治療の考え方も治療を受けられる患者さんは参考にした方が良いと考えます。多くの場合は、各医院のウェブサイトの院長プロフィール欄から確認する事ができます。

総額制か処置料制があるか?

毎回通院する度に、税別3,000〜8,000円ほどの処置料の支払いがあるかも、確認する事が必要です。最近では、総額制(トータルフィー)といって治療終了まで費用が一定という方が、治療費がわかりやすく好まれています。

総額制といっても気をつけなくてはならないのは、「どこまで治療費が含まれているか」です。特に、治療後の後戻り防止のために必ず必要なリテーナー作成費用(税別約50,000円)が含まれているかの確認は重要です。リテーナーは例外なく全ての矯正治療を行った患者さんに必要であるからです。また、その際のメンテナンスの通院費がどれくらいかかるかも確認するが必要です。

結局は費用でなく、医院との相性で決める方がベター

治療費が100円でも安い医院を探される方もいらっしゃいますが、細かい費用は実際治療を受けてみると予想とは異なる事もあります。ですから、矯正治療を受ける医院の正しい決め方は、医院との相性で考えた方が失敗は少ないと言えます。矯正歯科医の先生だけではなくスタッフさんの印象も長い期間通うため大事な要素の一つかと考えます。